コンベヤー式フライヤーの運転で知っておくべき3つのこと

コンベアフライヤー
コンベアフライヤー
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コンベヤー式フライヤーは、業務用フライヤーの一種で、二重メッシュベルトを使用して食品を連続搬送し揚げる機械です。ユーザーは揚げる食品に応じてメッシュベルトの伝送速度を調整できます。コンベヤーベルト式フライヤーは高効率ヒーターを装備し、温度上昇が速く生産効率が高いです。自動コンベヤー式フライヤーは肉類、水産物、野菜、麺類、ナッツ等の連続生産に適しており、食用油の酸化を大幅に抑え、油の寿命を延ばし、装置の安全性を向上させます。連続フライヤーは電気加熱とガス加熱に分かれ、無煙で多機能な自動揚げ装置です。業務用連続フライヤーは同時に各種食品を揚げることができ、一台で多目的に使用できます。ここでは機械の運転に関する3つの問題について紹介します。

給油方法

コンベヤー式フライヤーは底部に水、上部に油を入れる油水分離の原理で食品を揚げることができます。また、深揚げ用に純粋な油を加えることも可能です。

1. 油水分離

全体構造は上部が油、下部が水になっています。揚げ工程で発生する食品の残渣は随時下の水に沈み、付着した油は濾過され油層に戻ります。機械下部の水は排出され、水中の廃残渣も同時に排出されるため、油の炭化がなく、油が黒くならず、使用寿命が長く、揚げ物は色が鮮やかで風味が良く、製品の格が向上します。本設備は各種食品の揚げに適しており、特に揚げ工程で滓(スラグ)が多く出る食品、例えば麺類、練り製品、シーフード等に適しています。

2. 純油

コンベヤー式フライヤーは純油を加えて揚げることができ、スラグ除去はフィルターを追加するか、定期的に油を抜いて沈殿させ揚げ油を交換することで行います。これにより機械内に黒いスラグが浮かぶことがなく、揚げ物の色が鮮やかで風味が良くなります。

操作と保守

コンベヤーベルト式フライヤー(ベルト長さ3メートル)
コンベヤーベルト式フライヤー(ベルト長さ3メートル)
  1. コンベヤー式フライヤーを始動する前に、配管部品やバルブがしっかり接続されているか入念に確認してください。
  2. 始動前に電気設備が正常かどうかを入念に点検してください。
  3. エアーコンプレッサーの貯蔵タンクの圧力が要求を満たしているか確認してください。
  4. 単独投入の順序は少量から多量へとするべきです。投入は均等に入力側に分布させてください。
  5. 投入前に油量を確認し、鍋の縁から少なくとも20cm以上離して保持し、油の飛散を防いでください。
  6. 揚げ時間は一般に0.5〜5分です。具体的な要件に応じて調整できます。
  7. 揚げ温度は100〜190℃に設定できます。
  8. 揚げ終わった後は残油を放出し、設備を濾過および清掃してください。
  9. 夏は水を1日1回交換し、冬は水質に応じて定期的に交換してください。加熱管は媒体に浸かる状態で作動させる必要があります。
  10. フライヤーは少なくとも月に1回はメンテナンスを行い、加熱管の表面の汚れを適時清掃してください。

注意事項

  • 通電前にフライヤーに水と油を補充して、業務用フライヤーの加熱管が焼損するのを防いでください。
  • 作業中にフライヤーに水を追加しないでください。また油温が80°Cを超えているときに内部の水を交換しないでください。
  • 含水量が高く泡立ちやすい油は本設備には使用できません。
  • 作業中に水分の多い食品を投入したり、一度に過負荷で多量の食品を入れると沸騰を引き起こし、高温の油が溢れて火傷する恐れがあるので注意してください。
  • フライヤーの水位が高すぎる場合は、油の飛散を防ぐために油排出弁を通して余分な水を抜かなければなりません。
  • フライヤーの設定温度は230℃未満にするべきであり、作業者が離れる際は必ず電源を切ってください。

コンベヤー式フライヤーの調整

業務用フライヤー(ベルト長さ4メートル) 1台
業務用フライヤー(ベルト長さ4メートル) 1台

業務用フライヤーは用途が広く、異なる製品を揚げる際には機械を調整する必要がある場合があります。

  1. コンベヤーベルトのインバーターで揚げ時間を調整してください。
  2. 温度制御装置で揚げ温度を変更してください。
  3. コンベヤーインバーターで速度を調整してください。
  4. 食品と油の流れの状態に応じて濾紙の速度を変更してください。
  5. 食品と油の流れの状態に応じてスラグスクレーパーの速度を調整してください。

機械の詳細については、お気軽にお問い合わせください。